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Posted by チェスト at

犯罪王クロイツ特集⑨ 犯罪王クロイツ編

2019年12月12日

どうも、管理人です。
犯罪王クロイツ、無事終演いたしました!!!
寒い中観にきてくださったお客様方には、本当に感謝、感謝です。
中には、鹿児島で観たけどまた観にきた!!というお客様もいらしたようで……ありがたい事です。

まだまだ未熟ですが、もっともっと!お客様にワクワクしていただけるような舞台を目指してまいりますので、今後も応援よろしくお願いいたします。





さて、
とうとう、今夜が最終回です。
という出だしのこの文章が、公開されるのは本当は先週の木曜日のはずでした。
はい、その通りです。私が鹿児島出発の準備に追われてブログ更新どころではなくなってしまったのです。待っていた方がもしいらっしゃったなら…大変申し訳ごさいませんでした…


管理人、ヨレヨレしていましたが、ようやく復活いたしました。来年もワクワクドキドキな一年にするべく、これからまた画策する所存でございます。ふふふふ。

今更?!
という感じですが、公演後に読みにきてくださっている方もおられるようです。
せっかくなので犯罪王クロイツ特集を完結させよう!と、復活後また筆を取りました。最後までお付き合い頂けたらとても嬉しいです。


というわけでいよいよ最終回。

月曜日 黒の眠り編
火曜日 教会編 
水曜日 猫のクロイツ編
木曜日→翌週の木曜日に延期 犯罪王クロイツ編 ★now

最終回は、犯罪王クロイツ編です。




《 犯罪王クロイツ特集⑨ 犯罪王クロイツ編 》




ここを見にきてくださる方は、もうご存知の方ばかりだとは思いますが、犯罪王クロイツの物語には、実は"表"と"裏"があります。


(2019.9月鹿児島公演)




"表"は、犯罪王クロイツの噂と、個性的な登場人物達の証言から、弁護士オーティが少しずつ真実を紐解いていくという裁判ものコメディです。

数々の証言から少しずつ犯罪王クロイツの姿が浮かび上がっていきます。
「いい事をする為に悪い事をする」という独自の信念に基づいて行動し、周囲を振り回しつつもいつのまにか誰かを幸せにしている……そんなクロイツの在り方に焦点が当てられています(気になる方は、物販にあります脚本を、ぜひお読みになってください。"表"も"裏"も、一冊でどちらも読めます)。



"裏"では、全く同じ名前の登場人物が全く違う性格をしていて、おはなしも全く違いますが、クロイツの在り方だけは変わりません。
「いい事をする為に悪い事をする」という独自の信念に基づいて行動しているわけです。

その在り方に焦点を当てた"表"に対して、"裏"ではその在り方を生んだクロイツの数奇な人生とその結末に焦点が当てられています。より、クロイツの内面に迫る内容です。



クロイツの在り方は変わりません。しかしクロイツの行動は"表"では喜劇を、"裏"では悲劇を生みます。

"表"では物語をひっくり返す"ジョーカー"のような立ち位置だったクロイツが、"裏"では物語の中心にあり、ヒロインを救おうとする"ダークヒーロー"という立ち位置に変わります。
いえ、もしかしたら視点が変わればクロイツの立ち位置は、"ヴィラン"ということになるのかもしれません。




これ以上クロイツについて私が語るのは違う気がするので控えますが、最後に、個人的にクロイツの登場する好きなシーンについて少しだけ、語らせてください。

勿論、ラストシーンは大好きなのですが!……もう一つ私の一推しは、パステルの願いを聞いて、「いいよ」と約束するシーンです。



クロイツはずっと自由で、無敵で、孤独でした。
勿論、友人のような存在もいなかったでしょう。
物語の途中、パステルはクロイツに願いを伝えますが、おそらくその内容はクロイツが想像していたよりもずっとささやかで、そしてはじめてクロイツ自身を必要としてくれる願いだったのではないか……と想像しています。

クロイツの返事はいつもと同じでした。
しかし、その感情はいつもと少し違いました。その違いが、ラストシーンの切なさを底上げしています。



公演は終わってしまいましたが、脚本とDVDは発売中です。観劇では見損なってしまった芝居の細部まで、じっくりと味わって頂けたら嬉しいです。









演劇集団宇宙水槽 熊本遠征公演『犯罪王クロイツ』
おかげさまで無事終演いたしました。
応援・ご来場いただき、誠にありがとうございました。
また、次の舞台でお会いしましょう。  


Posted by 宇宙水槽 at 12:50Comments(0)

役者紹介。続投の役者達。犯罪王クロイツ

2019年12月07日

熊本入りしました宇宙水槽です!1

さあ、最後の役者紹介ですよ。
今回は前回からの引き続いて役者をやっている。
好階の芝居のメイン役者たちです!!

まずは主役いってみよう!

犯罪王クロイツ
茂谷侑和(もず)




この物語は犯罪王クロイツの物語。
その半生を、クロイツが語ります。
なぜ犯罪王と呼ばれる様になったのか。
一体どんな恐ろしい犯罪を犯したのか。
クロイツは一体何を考えていたのか。

その奇妙な人生を聴き遂げてください。いった何を思うのかはお客さん次第です。


そんな主役を演じるのはもず!
宇宙水槽でメインを貼るのは初めてかも?
今回は普通の思考とは違うため、普段の役作りでは作れない役です。
そのクロイツに真正面からぶつかります。

そして、その主役を支える聞き手がこちら


看守人オセロ・シクロロを演じるのは河野舜



この物語は深夜から始まり、朝日がのぼる時に終わります。囚人と看守人、罪を犯したものと、それを見守るもの。
傍観者として、全てを知っている人物として、クロイツの話を聞き遂げます。お客さんと同じ、目線で、しかしながら、その物語に深く潜りこむ役。
ペーターの純粋な演劇が映える舞台です。
前回DENGEKIでも主役笠原純を演じましたが、今回もメイン役。
がんばれペーター。


そして、ヒロイン
パステル・エトピリカを演じるのは。
北之園真理子(もろちゃん)



ネタバレになるのであまり書けないのですが。
今回のテーマは願いと嘘。
心の底から願う、彼女だけの願い。誰もが持っているはずのその罪が、この物語を加速させます。
間近で見せるその演技堪能してください。


さらにこのこ
子供クロイツ役の
野田恵里佳(るみー)



今回のお芝居はクロイツの半生。
子供の時のクロイツが出会った人々が、クロイツの人格を形成しています。
クロイツの回想の中で、子供の時のクロイツは無邪気に動き回ります。
るみ〜だからできる役。主役のもずをサポートしてくれます。


今回紹介した役者は前回公演でも同じ役。
さらに稽古を重ねて、1段階深いレベルで役を演じてくれるでしょう!


最後になりましたがこの方も紹介します。
赤池美和(劇団鳴かず飛ばず)
みわさん。


今回は音オペで宇宙水槽に参加して持ってます。
が、役者が足りなくて少し出て来てもらいました。
また一緒に芝居をしたい役者です。
音オペ席にいますよ。



あ、あと、宮田も一瞬だけ出て来ます。
探せ!!



そんなわけで総勢、15人の大芝居となりました。
早川倉庫でやる規模じゃない!

是非是非観に来てください。その世界観で圧倒させること間違い無いでしょう!!

それに何より、宇宙水槽の役者を熊本の皆さんにみてもらいたい。
人に見られるが、役者の誉れです。
さあさあ、無茶をしています宇宙水槽。
ではではそれでは、舞台上でお待ちしています!  


Posted by 宇宙水槽 at 02:07Comments(0)

キャスト紹介! まとめて紹介しちゃいます。

2019年12月06日

どうもみやこです。続けて役者を紹介しようと思ったけれど、まあ、忙しい忙しい。
駆け足ですがまとめて紹介しちゃいます。

今回紹介するのはメインメンバーでなくサブメンバー。
前回からキャストが変わったメンバーです。

花牟礼宏紀 むーちゃん


宇宙水槽のメイン役者! むーちゃんが演じるのは、難しい役。イゴール・グランツ
何が難しいって? 表に出さないんですよ。感情を。
でも重要なポジション。
むーちゃんならやり切ってくれるでしょう。

大塚智子  あっちゃん

続いてこちらも 宇宙水槽のメイン役者、あっちゃん!
演じる役は街娘、オーティー・マーガレット。
ヒロインである、パステルのお友達。
そう、お友達なんです。今回の配役で、これはベストだと思わせる理由があります。
ラストシーンでその答えがわかるはずです。


うと よしみ 

これまた宇宙水槽のメイン役者
演じるのは医者、チェスメル・ロンド。
これまた難しい役です。出番が少ない。
少ない出番でいかにキャラクターを出せれるか、腕の見せ所ですね。


そんなわけで、いつも宇宙水槽のメインを貼る役者たちが豪華にも脇を固めてメインストーリーを動かしていいきます。
なんて贅沢な役者配分!

そしてさらにはこんな役者も物語を彩ります。

竹葉 靖恭(劇団鳴かず飛ばず)

劇団鳴かず飛ばずより客演。前回は表のシャンで物語を彩ったバッチ。
今回はモブとしてチョコチョコでます。
しかしこいつ、器用な役者なんです。
色々と活躍しますので、目を離さない様に。

荒木研太 アラッキー

前回にひきつづき今回も役者で参戦です。
新星アラッキー。
バッチと同じくモブとして少しだけ登場。
あちらこちらで物語というか、舞台を支えてくれています。
主に裏の装置とかで。


そんん感じで、役者が変わった人を一変に紹介しました。
熊本3人、
今回5人、
薄々感じ取っているでしょう。そう、

役者が多い!!

普通遠征公演って、少人数の舞台を持っていくでしょう? 多くて5人とか。
それを、このボリューム、この人数で熊本に向かいます。
……これ、お客さんより多いんじゃないんだろうか……。
不安がっても仕方ない。明日はついに熊本入りです。

でっかい舞台を作ってやるぜ!
明日の役者紹介はメインの役者たちです!
  


Posted by 宇宙水槽 at 01:31Comments(0)

熊本クロイツ役者紹介!! 客演のこの3人です!

2019年12月05日

さあて、ブログ管理人が芝居の情報を惜しみなく載せていますので、自分も少しだけ、役者について紹介したいと思います!
宮田ですよ!


まずはいきなり注目のこの3人!
熊本より客演!


高浜海斗、吉村ゆうき、トクトミヒロタカ

そんなわけで一人一人紹介しちゃいましょう!
トクトミヒロタカ(DO GANG)


熊本遠征公演というからには現地の役者を使いたい。前回から引き続き出演してくれるのはトクトミヒロタカさん。
身長180超えの高身長かつ素敵な低音ボイス。この度は街の子供にも大人気、教会の司祭様、シーソー・スピアランスを演じます。
この街を統べる教会、ひとつの使命を持っているようですが、それは一体?
今までにやったことのない役と言っています。是非是非チェックです。

続いてこちら。

高浜海斗(DO GANG)


晴れてDO GANGに入団したそうです高浜くん。
大学の時に鹿児島にいた関係、高浜くんが芝居をしているのを鹿児島では何回かみたことがあるのですが、今は地元熊本に戻って仕事をしています。
熊本での芝居は初めてなのではないでしょうか?
鹿児島にいた時にいつか宇宙水槽の芝居に出すよといってから数年。ついにその機会に恵まれました。
演じる役はシャン・チック。街の悪ガキ。
だけど心優しいやつなんです、馬鹿だけど。
熊本の皆さん。いいやつですよ。是非使ってやってください。

最後にこの人、吉村ゆうき!


客演に何人か欲しいな〜とTwitterで呟いたところ、やりたいと声を上げ、そのまま流れで出演することになった猛者!
もちろんその前のDENGEKIで他の劇団に出演していたのは拝見していたのですが。
すごいバイタリティーでエネルギッシュな役者さんです。
この度はモブ的な役を何役かお願いしていますが、もっといろいろなことをやってみて欲しいと思う様な役者さんでね。機会があれば是非。
シーンは少ないですが、あちらこちらに登場しますよ!


そんな熊本組は、毎週鹿児島までやって来て稽古を積みました。
アウェーな遠征をホームに変えて、熊本遠征公演に挑みます!!
今回の役者紹介は時間の関係まとめて行いますね。
明日はそうだな、役がかわった人たちを紹介します!

  


Posted by 宇宙水槽 at 01:57Comments(0)

犯罪王クロイツ特集⑧ 猫のクロイツ編

2019年12月04日

宇宙水槽は連日稽古中。
昨日はハイスピードで犯罪王クロイツの止め通しをしてみました。いつもよりコミカルな役者の動きに、横から見ている役者たちはつい、ニヤニヤ。でも、馴染んでいない台詞はすぐに炙り出されてしまう恐ろしさ。
まだまだ。もっともっと!
本番まであと3日です。





今週は犯罪王クロイツの世界について、少しずつお話ししています。

月曜日 黒の眠り編
火曜日 教会編
水曜日 猫のクロイツ編 ★now
木曜日 犯罪王クロイツ編

今日は、猫のクロイツ編です。




《 犯罪王クロイツ特集⑧ 猫のクロイツ編 》






隣街で、家族と仲良く暮らしていた頃、パステルは一匹の真っ黒な子猫を拾ってきました。

まだ幼かったパステルが拾ってきた、かわいいかわいい仔猫。父親は嫌がって、「黒いやつを捨ててきなさい」「黒いやつがニャーニャーうるさい」と文句を言いましたが、母親とパステルは子猫の味方でした。

黒いやつ、黒いやつ…父親がそう呼び続けるうちに、いつの間にか、子猫は"クロイツ"と呼ばれるようになりました。
そんな様子に、やがて父親も根負けして(そう言うわりに、最初にクロイツ、と呼んだのは彼だったようですが)、猫のクロイツはエトピリカ家の大切な家族の一員となったのです。


5年前、パステルのそばを離れようとしなかった猫のクロイツは、パステルと一緒に隣町の教会に保護されました。パステルの目覚めを待ち続けた猫のクロイツ。目覚めた後もパステルのそばにずっといて、家族も故郷も失ったパステルの大切な心の支えとなっていました。

ところがある日、猫のクロイツはふっと、教会に戻ってこなくなりました。不安に思いながら、パステルはクロイツを待ち続けます。
なにがあったのかしら、怪我をしたの?もう戻ってこないかもしれない……
そう思い始めた頃。物語は始まるのです。


















演劇集団宇宙水槽 熊本遠征公演『犯罪王クロイツ』
脚本・演出:宮田晃志
日時:2019年12月7日(土)18:00
        8日(日)12:00/16:00
会場:早川倉庫(熊本市中央区万町2-4)
料金:一般2,000円(当日2,500円)
   高校生1,000円(当日1,500円)

看守人オセロ・シクロロは、真夜中にその牢獄を訪れた。
最後にクロイツに会うために。
そこは死刑囚だけが入る特別な独房。
刑の執行を待つクロイツは、ひとり月明りを見上げていた。
窃盗強盗詐欺殺人、ありとあらゆる犯罪に手を染め、
そのうえ許しがたき大罪を犯し、死刑を宣告された人物。
「ねえオセロ、僕の話を聞いてくれないか?」
その夜、クロイツは静かに語りだした。
それはクロイツが生まれ、そしてここに戻ってくるまでの、数奇な人生であった。
クロイツを取り巻く同じ名前の違う世界。
それは、裏側から見たクロイツの最後の物語。  


Posted by 宇宙水槽 at 12:20Comments(0)

犯罪王クロイツ特集⑦ 教会編

2019年12月04日

今朝はまた寒かったですね。
私は宮田家の愛車ピポ太郎(スパシオ、面構えがカバっぽいからピポ太郎)で通勤するのが常ですが、実は今ピポ太郎にはダンボールが詰め詰めされています(バックミラーにダンボールの層が映っています)。
本当はその車で通勤しようと思っていたのですが、一度乗ってみて諦めました。安全第一ですね。
なので、今私は黒太郎(lets4、小回りのきく原付)で久々に通勤中。…寒いです。寒さから身を守るべく、完全防寒で挑む毎朝です。
風邪はひくまい。




さてさて、今週は犯罪王クロイツの世界について、チラ見せしています。

月曜日 黒の眠り編
火曜日 教会編 ★now
水曜日 猫のクロイツ編
木曜日 犯罪王クロイツ編

全4回です。今日は、教会編。




《 犯罪王クロイツ特集⑦ 教会編 》






犯罪王クロイツの舞台となる世界では、主流となっている宗教があります(勿論、実在しません)。今回の犯罪王クロイツの物語では、宗教はテーマ外なので詳細を描いてはいませんが、登場人物の価値観、考え方に影響を与えています。


神が世界を創った頃、世は混沌として、人には争いが絶えませんでした。
神はその様を憂い、混沌をすくい集めて取り去り、また、世界が少しでも穏やかであるように願いの卵を創りました。

「白の卵には希望が詰まっている。皆でそれを探しなさい、誰もが幸せになれるように。」

そして神は、人が正しく生きる道しるべとして、それぞれの役割である天命を与えました。

「正しく生きなさい。そうすれば、あなた方は幸せなる場所に行けるでしょう。」

幸せなる場所。誰もが心安らかに、何不自由なく暮らしていける場所。そんな場所にいつか行くことを夢見て、人々は神の教えに従いました。そうして、世界には平穏が訪れたのです。














それから、長い長い年月が経ちました。
神の教えを伝え導く教会には、強大な力を持った時代もありました。しかし強すぎる力はやがて抑圧され、少しずつその力を失い、今では静かに穏やかに街の人々を導き見守るのみです。

長い長い年月の中で、神の教えは少しずつ人々に忘れ去られ、変化していきましたが、各地にある教会と一部の熱心な信者たちが中心となって、伝え残ったその教えを守り続けています。

そして、各地の教会をまとめる1番大きな教会のある街では、年に一度、大きなお祭りが催されていました。その起源を知らない者は多くても、願いの卵を皆で探すその祭りのことを知らない者はありません。













5年前、隣街で起こった厄災から眠り続けたパステルは、まだその祭りを経験したことがありません。友人・オーティから聞かされる、そのお祭りの説明を聞きながら、ワクワクと想像を膨らませています。
そんな祭りの前夜。

パステルは、その人物と出会ったのです。















演劇集団宇宙水槽 熊本遠征公演『犯罪王クロイツ』
脚本・演出:宮田晃志
日時:2019年12月7日(土)18:00
        8日(日)12:00/16:00
会場:早川倉庫(熊本市中央区万町2-4)
料金:一般2,000円(当日2,500円)
   高校生1,000円(当日1,500円)

看守人オセロ・シクロロは、真夜中にその牢獄を訪れた。
最後にクロイツに会うために。
そこは死刑囚だけが入る特別な独房。
刑の執行を待つクロイツは、ひとり月明りを見上げていた。
窃盗強盗詐欺殺人、ありとあらゆる犯罪に手を染め、
そのうえ許しがたき大罪を犯し、死刑を宣告された人物。
「ねえオセロ、僕の話を聞いてくれないか?」
その夜、クロイツは静かに語りだした。
それはクロイツが生まれ、そしてここに戻ってくるまでの、数奇な人生であった。
クロイツを取り巻く同じ名前の違う世界。
それは、裏側から見たクロイツの最後の物語。  


Posted by 宇宙水槽 at 01:46Comments(0)

犯罪王クロイツ特集⑥ 黒の眠り編

2019年12月02日

12月になりましたねー!!
一気にクリスマス感がアップしました。あちこち、美しくライトアップされて、陽気なクリスマスソングも流れたりして、なんだかウキウキです。
今年は久しぶりにゆっくりとクリスマス、年末を迎えられそうですから、何食べようかなーと時々考えてます。
ええ、花より団子です。美味しいご飯が食べられたら、満足です。

さてさて、
宇宙水槽の裏方編が無事終わり、今週は犯罪王クロイツの世界について、少しずつ触れていこうと思っています。予定はこんな感じ。

月曜日 黒の眠り編
火曜日 教会編
水曜日 猫のクロイツ編
木曜日 犯罪王クロイツ編

今回は全4回です。
金曜日はどんどこ、熊本に乗り込んで舞台を整え、土日はいよいよ、本番ですね!
今週から演出の宮田が、3回にわけてメンバー紹介をしていくようなので、そちらも是非、覗いてみて頂けたらと思います。
それでは、犯罪王クロイツ特集後半戦、はじまりはじまり〜!!




《 犯罪王クロイツ特集⑥ 黒の眠り編 》




犯罪王クロイツの舞台となる世界は、あちこちで突発的に発生する、ある病に苦しめられていました。
それが、今回の物語に登場する"黒の眠り"です。

それは、なんの前触れもなく、広い範囲の人々が同時に発症し、全身が真っ黒に染まって眠りにつくというもの。発症して助かった者がいなかっため、感染経路も発症の経緯も原因も全くの不明で、一種の厄災のようなものだといわれていました。



そうしてある日、唐突に発症した"黒の眠り"で、一つの街が滅びました。1人の少女を除いて。
彼女は眠り続けていましたが、身体は黒に染まってはいませんでした。見つけ出され、"例外"として隣町の教会で保護された少女は、数年後に奇跡的に目を覚まします。それは世界で初めての出来事でした。神の恩恵を受けた彼女を、人々は聖女と呼ぶようになります。



それが、今回の物語のヒロイン、パステル・エトピリカなのです。






パステルが目覚めてから数ヶ月後、年に一度のお祭りの前夜、この物語ははじまります。

少しずつ明らかになる、この病に隠された秘密。それに伴うパステルの気付きと心情の変化。もろちゃん(北之園真理子)演じる、穏やかで優しい聖女パステルの繊細で複雑な心情を、客席から感じて頂けたらと思います。






















演劇集団宇宙水槽 熊本遠征公演『犯罪王クロイツ』
脚本・演出:宮田晃志
日時:2019年12月7日(土)18:00
        8日(日)12:00/16:00
会場:早川倉庫(熊本市中央区万町2-4)
料金:一般2,000円(当日2,500円)
   高校生1,000円(当日1,500円)

看守人オセロ・シクロロは、真夜中にその牢獄を訪れた。
最後にクロイツに会うために。
そこは死刑囚だけが入る特別な独房。
刑の執行を待つクロイツは、ひとり月明りを見上げていた。
窃盗強盗詐欺殺人、ありとあらゆる犯罪に手を染め、
そのうえ許しがたき大罪を犯し、死刑を宣告された人物。
「ねえオセロ、僕の話を聞いてくれないか?」
その夜、クロイツは静かに語りだした。
それはクロイツが生まれ、そしてここに戻ってくるまでの、数奇な人生であった。
クロイツを取り巻く同じ名前の違う世界。
それは、裏側から見たクロイツの最後の物語。  


Posted by 宇宙水槽 at 21:33Comments(0)