犯罪王クロイツ特集⑤ 音響編

2019年11月30日

月末処理をなんとか乗り越えて、今日は仕込み、明日はリハーサルです。
どちらの回も、予約が入ってきているようです。興味のある方や迷っているという方は、ぜひぜひお早めに。お待ちしています。


今週は宇宙水槽の裏方陣の推しポイントを各班ごとに紹介しております。今回は音響編!



《 犯罪王クロイツ特集⑤ 音響編 》



ついに…きてしまった…音響編が!

超・物理音痴、機械音痴な私は、実は何度教えてもらっても照明や音響の機械的なアレコレがどうしてもムツカシくて、ですから照明編もなんだかこう…ふわっと。ふわっとした説明に。
でもでも!すごい!カッコいい!惚れる…!!という気持ちは本物ですので、どうか、どうかご容赦を……!

そして…音響は…写真に撮れないから……
前回のように写真で補うこともできないのですが…拙い語彙力を駆使して全力で語りますので、皆様どうかついてきて……!!



さて、気を取り直して、宇宙水槽の音響編です。


犯罪王クロイツ特集⑤ 音響編

芝居にもよりますが、宇宙水槽は、舞台中に流す曲数は多い方…かと思います。物語の進むテンポが速いので、場面がどんどん変わって、雰囲気の変化に合わせて曲もどんどん変えちゃうのです。
無音のシーンは、ここぞという所だけ。
芝居の雰囲気に合わせてジャンルを絞り、なるべくジャンルの近い曲で組みます。"繊細なピアノ曲"だったり、"軽快でオシャレなジャズ"だったり、"熱く骨太なロック"だったり。


今回は、シーンによりますが、"エレキギター"と、"ポストロック(暗めの)"が曲探しのキーワードだったようです。
ポストロックも幅広くて、いろんな曲調があるようですが、今回は「幻想的な悲劇」なので(暗めの)という条件付き。

……本当に、鬱鬱した気持ちになるような名曲も多く、音響さんが死んだ魚のような目で、何曲も何曲も何曲も聴いて探していました。曲探しメンバーには大変お世話になりました。TSUTAYA様とAmazonプライム様にも大変お世話になりました。時間も気力も必要な、大変な大切な作業です。

犯罪王クロイツ特集⑤ 音響編





なかでも一番大切に選ぶのは、歌詞やメロディが物語のイメージに近い、主題歌のような役割の曲。
そして、演出・宮田晃志が一番客に見せたい、ここぞ!というシーンに流す曲です。


シーンやテーマに合わせて、たくさんの曲の中からこだわって選ぶから、シーンも曲も上手く組み合わせてカッコよく使いこなしたい。
だから、曲の変化に合わせて、台詞を無理なく音ハメできるように、実はそれぞれ役者の台詞のテンポや量を調節してあります。

アニメやドラマで、曲調が怪しく変化するタイミングで敵の黒幕が登場する!とか、どかーんと曲調が激しくなるタイミングでバトルが始まる!とか、そういう演出を見る事がありますが、まさにそんな感じ。
待ち望んだ爽快感とか、ハッとする気付きとか、ぐっと意識を集める吸引力とか、そういう、瞬間的な印象を強めてくれるように思います。

このやり方については、賛否両論あるかと思いますが、演出・宮田の好きな方法です。何がいいって、カッコいいんです。
カッコいいんですよ。
カッコいいの大好きなんです、宇宙水槽。






ーー静寂。

深夜の牢獄。

優しい月明かり。

……クロイツが独り見上げている。

ふらりと現れる看守人オセロ。

最後の夜、最後の話をする2人。

言葉を切り、クロイツはその時のことを思い返している。

沈黙。

主題歌の前奏。

「……ねぇ、オセロ。僕の話を聞いてくれないか。」

クロイツが静かに語り出す。

「いいよ、朝まで時間があるんだ。最後まで聞かせてよ。」

「最後だからね。」

「うん、……最後だから。」

力強く切ない歌声。

語り出す物語の登場人物たち。

それはまるで、クロイツの走馬灯のよう。

力強い間奏とともに響く、渾身のタイトルコールが響く。

犯罪王クロイツ特集⑤ 音響編











音響班と演出・宮田のこだわりがつまったオープニング。会場で、生で、ぜひ聞きにきてください。






犯罪王クロイツ特集⑤ 音響編

犯罪王クロイツ特集⑤ 音響編

演劇集団宇宙水槽 熊本遠征公演『犯罪王クロイツ』
脚本・演出:宮田晃志
日時:2019年12月7日(土)18:00
        8日(日)12:00/16:00
会場:早川倉庫(熊本市中央区万町2-4)
料金:一般2,000円(当日2,500円)
   高校生1,000円(当日1,500円)

看守人オセロ・シクロロは、真夜中にその牢獄を訪れた。
最後にクロイツに会うために。
そこは死刑囚だけが入る特別な独房。
刑の執行を待つクロイツは、ひとり月明りを見上げていた。
窃盗強盗詐欺殺人、ありとあらゆる犯罪に手を染め、
そのうえ許しがたき大罪を犯し、死刑を宣告された人物。
「ねえオセロ、僕の話を聞いてくれないか?」
その夜、クロイツは静かに語りだした。
それはクロイツが生まれ、そしてここに戻ってくるまでの、数奇な人生であった。
クロイツを取り巻く同じ名前の違う世界。
それは、裏側から見たクロイツの最後の物語。



Posted by 宇宙水槽 at 22:10│Comments(0)
 
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