報告と、犯罪王クロイツ特集④ 照明編

2019年11月29日

ご存知の方もおられるかもしれませんが、ありがたいことに、演劇集団宇宙水槽が九州若手アワードの最終候補に選ばれました。
宇宙水槽を気にかけてくださる皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
結果は12月発表とのこと。Twitterにてまた報告させていただきますので、気になる方はチェックして頂けると嬉しいです!

賞金は皆様の寄付が加算されるというシステムとのこと。地方の劇団にも注目が集まる、ワクワクするイベント!
なになに?もっと知りたい!という方は是非、公式ホームページをチェックしてみてくださいね。結果をお楽しみに!


さてさて、
今週は宇宙水槽の裏方陣の推しポイントを各班ごとに紹介しております。宇宙水槽大好きだから、まだまだ語っちゃいますよ。聞いて聞いて!
宇宙水槽ならではの裏方陣の推しポイント、
今回は照明編です。




《 犯罪王クロイツ特集④ 照明編》




報告と、犯罪王クロイツ特集④ 照明編

照明班に推しポイントを教えて!と尋ねると、
「舞台をにぎやかし、心情を現し、視線を誘導し、時の流れを司る! 役者たちをより輝かせておりますので、ぜひ、輝いてる役者を観に来てください!」
と、実に裏方らしい真面目な言葉が返ってきました。
照明のここを見て!!と、ならないところに逆に照明さんとしての心意気とプライドを感じます。カッコいいぜ…


ときには大胆に鮮やかに彩り、ときには隠し味のように深みを添えて…明るく楽しく、あるいは暗く怪しく、いろんな角度からいろんな色で舞台を、役者を照らしてくれる照明さん。

報告と、犯罪王クロイツ特集④ 照明編

報告と、犯罪王クロイツ特集④ 照明編

報告と、犯罪王クロイツ特集④ 照明編

衣装・装置・小道具が積み上げた物語のための空間に、一瞬で「なにかが始まる」という空気を与えます。客を集中させ、想像力を刺激します。
衣装も小道具も装置もググッと格上げし、役者に魔法をかけてくれます。

報告と、犯罪王クロイツ特集④ 照明編




でも、照明さんの隠されたこだわりも、しっかり聞いてみたいところ。さらに重ねて尋ねてみると、
「再推しは(ステンドグラスを除いたとして)、オープニングとエンディングかな」
と教えてくれました。

この物語は、看守人オセロだけが知っている、犯罪王クロイツの最後の夜を描いたもの。
ですから、時の訪れと心情の変化を示す情緒ある照明が、舞台上かなり重要になります。

月明かりのさす静かな夜の牢獄から始まり、クロイツの旅立ちを見送る山吹色の朝日で終わる。
視覚的にシンプルで、美しい照明です。

写真もあったのですが、やっぱりこればかりは生が一番。掲載しないことにしました。
役者の演技と一緒に渾身の照明も、目と耳と肌とでじっくり味わって頂けたらと思います。



ちなみに、宇宙水槽の装置(と、私)は、照明さんに頭が上がりません。照明さんあってこその、あの装置です。
宇宙水槽の装置は、基本的に抽象的でシンプル。そしてでかい。毎年でかくなっている気がします。いつも照明のことを度外視して思うままに装置を作るので、邪魔。考えるのが楽しくなったらいつの間にかデカくなっちゃってるんだからしかたないんです。ええ。

しかも、あんな仕掛け、こんな仕掛け、やりたいやりたい!と毎回我儘を言うので(私が)、それに振り回されるのが、だいたい装置班と照明班です。
しかし、呆れた顔しながらも、しょうがないなぁとしっかり芝居を支えて、外側から、内側から、カッコよく照らしてくれる、頼れる照明!
きゃー!!カッコいいー!!

報告と、犯罪王クロイツ特集④ 照明編

宇宙水槽の舞台は、照明の協力がなければ絶対に完成しないのです。





そうそう、
宇宙水槽の照明について語る上で、決して忘れてはいけないのが、いつも力になってくださるコモライトの小森さんです!

光をああしたい!こう使いたい!という妄想は、やっぱり簡単に実現してはくれません。実現するためには経験と技術が必要です。そこをニコッと笑って実現してくださるのが、コモライトの小森さんです。

ウチの照明さんと演出の、よくわからない擬音語での注文でも、(「もっと、こう、ぐわっーと畳み掛ける感じで!」とか)そこからイメージを汲み取って的確に再現してくださる小森さん。私なんかの想像を軽く超える、幻想的でカッコイイ照明で、役者や装置を照らしてくださるのです。かっこいいムービングもバシバシでビュビュビュンです。神。
出来上がった照明を、合間を縫ってこっそり覗きに行くの、毎回楽しみにしている私です。だって、テンションあがりますもん。ふふ。




今回の会場は、前回より狭い場所に装置と客席をギュギュッと詰め込んであるので、照明班にかかる制限も多くなります。できる事が限られる中、少しでも多くイメージを実現すべく照明班が奮闘することと思います。
頼りにしてます、照明班!!!




報告と、犯罪王クロイツ特集④ 照明編

報告と、犯罪王クロイツ特集④ 照明編


演劇集団宇宙水槽 熊本遠征公演『犯罪王クロイツ』
脚本・演出:宮田晃志
日時:2019年12月7日(土)18:00
        8日(日)12:00/16:00
会場:早川倉庫(熊本市中央区万町2-4)
料金:一般2,000円(当日2,500円)
   高校生1,000円(当日1,500円)

看守人オセロ・シクロロは、真夜中にその牢獄を訪れた。
最後にクロイツに会うために。
そこは死刑囚だけが入る特別な独房。
刑の執行を待つクロイツは、ひとり月明りを見上げていた。
窃盗強盗詐欺殺人、ありとあらゆる犯罪に手を染め、
そのうえ許しがたき大罪を犯し、死刑を宣告された人物。
「ねえオセロ、僕の話を聞いてくれないか?」
その夜、クロイツは静かに語りだした。
それはクロイツが生まれ、そしてここに戻ってくるまでの、数奇な人生であった。
クロイツを取り巻く同じ名前の違う世界。
それは、裏側から見たクロイツの最後の物語。



Posted by 宇宙水槽 at 22:28│Comments(0)
 
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