嘘に関する3つの噂 あとがきの代わり。

2015年01月04日

再びどうも、みやこです。

約束通り嘘に関する3つの噂について、思いつくままにあとがきをしていきたいと思います。
興味のある方だけ読んでくださいな。
あと、ネタバレ全開なので、見ていないという人は戻るをクリック!


ではでは、そんな感じで言ってみましょう。


・短編公演
このたびは短編公演でした。いつもは二時間の芝居を1つですが、今回は4つの短い芝居を行ないました。
……大変でした。
役者の負担が少なくなるから楽じゃないか? と思っていたのですが、総勢14名の役者、それらの衣装照明もろもろの裏作業が重なり、いつものよりも大変な結果に。
台本も長い短いはありますが、4の物語を書いた訳です。見本市を含めれば、2014年で5つの台本を仕上げたことに……。
そう考えると恐ろしい。
ちなみに役者が13人出てきた四月馬鹿の宴は自分の書いた台本で最も役者が多いという。ガタガタ。

・「嘘」
テーマは嘘で短編公演を作りました。舞台上は嘘だらけです。でも、その中で、役者の気持ち、お客さんが感じた気持ちだけは本当なんです。
まあ、それが演劇の魅了管と思うんですが。
各芝居の中で雰囲気が被らないようににどういう嘘かテーマを決めて書いていました。こんな感じ

死体のある劇場 → 誰かが嘘
洋館の中の二人の少女 → どちらかが嘘
四月馬鹿の宴 → 全部本当
大嘘つき → 全部嘘

結局洋館は両方嘘でしたし、大嘘つきは1つだけ本当になったしまったのですが、当初書き始めていた時はこの流れをイメージしていました。
そう、あれだけ嘘くさい四月馬鹿は実は1つも嘘がなかったんですね。

・「死体のある劇場」
まだやっていないジャンルをやりたい。そうだ推理物! ってことで書き始めた本格ミステリーです。嘘です。
ネタ自体は高校生の時からあっためていました。霊感のある探偵が、被害者の幽霊を見ることで犯人をばんばん当てていくという超邪道の探偵が出てくる話でした。
ポイントは犯人はわかるけど、証拠がないっていう面白さですね。
一発目の芝居なので、お客さを尾引き込むためにも巻き込み型の台本構成になっています。しかし、一回目も二階目も第1発見者が手を挙げなかったのが残念でした。
推理物は……トリックを考えつくのが大変でした。最後の眼鏡の交換トリックまでたどりりつくまで何回書き直したことやら……。
果たして推理物と呼べるかどうかはわかりませんが、殺人現場に巻き込まれる非日常は体験できたのでは?

・「洋館の中の二人の少女」
原作:くりすてねっと。と台本に書かれていますが、くりすてねっとさんの昔の作品なのでもうデータに残っていなく、思い出しながら全部書き直しています。
……だいぶ原作とかけ離れてしまったような……。
影響を受けたのは間違いありません。ありがとうございました。
二人の少女、どっちかを信じたいけど、どっちも信じれないそんな話。
思いっきり怖くして、最後に息を抜くような台本構成。
るみーとあっちゃんの二人劇。二人ともとても頑張ってくれました。お疲れさまです。
この話は、女性のお客さんにやたら人気がありました。

・「四月馬鹿の宴」
ところで、「四月馬鹿達の宴」というフリーゲームがあります。話は全く関係ありません。
自分がその四月馬鹿達の宴が大好きで。タイトルも好きだったので、使わさせていただきました。すみませんでした。
ハイスピードエイプリールフールコメディとなってたように、宇宙水槽の色。ハイスピードシリーズの4作目となります。
早いセリフ回し、やたら多い場転、予測できないストーリー展開!
と、こちらをハイスピードシリーズと勝手に名付けてやっています。
エイプリールフールにプロポーズをするというシチュエーションが面白いな〜と思って書き始めました。
あとは勢いで書いたのでよく覚えていません。
とにかく、嘘くさい人物を全員出そうと思っていました。
宇宙人、未来人、スパイ、超能力者、忍者……などなど。
まあ、その中で使えそうなネタを引っ張ってきた訳ですね。
ラストシーンの怒濤の展開、まさか、「雨男が走り始めると雪が降る」とはだれも予想できなかったでしょう。
このたび、照明ではチェイスと言うテクニックを使っています。ライトか順番に光る奴ですね。疾走感があって好きでした。

もちろん、雪を降らしてエンディング。サスにお手製の雪マシーンを吊るしていました。
……上町クローズラインのうとさんに、「みやこの芝居は最後に何かふる」っていわれて確かにとなったところ。
針、羽、シャボン玉、雪……この次は一体なにが降るんだ!?

・「大嘘つき」
本当は四月馬鹿の宴で終るつもりでした。が、いろいろあって、最後に一人芝居をすることにしました。
正直に書くと、この芝居は宇宙水槽の解散公演の予定でした。
そうなると、最後の最後で自分も役者をやりたいということで、「大嘘つき」という一人芝居をやることにしました。
でも、やっているうちに考えが変わりました。宇宙水槽は解散しません。自分がいった解散するしか無いという言葉が、それが自分が一番嘘にしたかった言葉だと気がついたのです。
この大嘘つきは自分よりの作品になっています。
お客さんのことを考えるなら3っつ目ですっきり終らせた方が良いですし、内容も重いと言うか寂しいと言うか、気持ちのいい物ではありません。
でも、やってよかったと思います。この台本は自分のわがままです。
ありがとうございました。


今回は短めに失礼します。
宇宙水槽は次の公演を計画していますが、何時になるかわかりません。今年中にはやりたいですね。
一月は休憩しまして、2月から稽古を開始しようと思っています。
ありがたいことに、見学や入団希望の話もいただいています。練習再開をしたらまた声をかけるので、とりあえず見学にいらしてください。
それでは、またノシ



Posted by 宇宙水槽 at 17:25│Comments(2)
この記事へのコメント
はじめまして。「くりすてねっと」さんの、「洋館の二人の少女」検索で辿り着いたものです。
記憶は定かではないのですが、10年ほど前に見ていたことを思い出し、懐かしさに居てもたってもいられず、書きこみをさせていただきます。
フラッシュ動画も、小説も、消してしまわれたようで見つからず悲しい思いをしています。
そんなところに「公演」の文字が! 今年の初めに芝居をされていたのですね。もっと早くに気づいて観に行けたらと悔やんでおります…。
「洋館の二人の少女」は、なんとも不思議なお話だったように記憶しています。
少女が二人、館の中にいて、語り部として読み手に語り掛ける形式だったかと思います。
赤いスグリが、血痕のように語られていたので、読み手もそう思い込んでいて、現実と虚構が曖昧になり、読み進めると共に頭がふらふらしたのを覚えています。
今でも分からないのが、あの少女たちは何者だったのか、潰れたスグリは本当にスグリだったのか…。(老婦人の台詞から、少女たちはいたずら好きな妖精のようなもの?)
10年越しの追憶と謎解きに頭を悩ませております。
そこでお願いがあるのです。
もしよろしければ、台本を譲っていただけないでしょうか。
願いはただ一つ、私はただ、「嘘」に魅了されたいのです。
ただ一人、ひっそりと作中の自我と、記憶が、現実感が薄れ、嘘と真実の境に溺れたいと思っております。
突然、こんなことを言われて戸惑うかと思いますが、どうぞ、前向きに検討していただきたいと思います。
よろしくお願いします。
失礼いたします。
Posted by 青野 at 2015年09月07日 22:10
>ご連絡ありがとうございます。代表・脚本をしました宮田と申します。
洋館の二人の少女はとても印象深い作品でした。
特に、バッドエンドの選択肢に辿りついたとき、真っ赤なウェブサイトに飛ばされたときは鳥肌がたったものです。
 脚本を作るにあたって、くりすてさんに許可願いで連絡をしたのですが、返信がなく。無許可の公演となってしまいました。自分の中の記憶にあるものと、芝居に合わせて設定を変えて書いていますので、もとの話とはかなり違ったものとなっています。
そういう意味で、原作は「洋館の中の二人の少女」ですが、オリジナルの作品となっています。それでもよければ台本をお送りしたいと思います。
cosmorium@hotmail.co.jpの方まで連絡をください。

くりすてさんには連絡がつかないのですが、私もあの頃のフラッシュ作品やサウンドノベルが大好きで、もう一度見たいなと思っています。
Posted by コスモリウムコスモリウム at 2015年09月07日 23:04
 
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