犯罪王クロイツ あとがき

2013年12月17日

早いもので、公演からすでに一週間とっちょっと。今年もあとわずかですね。みやこです。

この一週間、実はいろいろと芝居を見に行きました。
自分の出身テアトル火山団の12月公演「曲がれスプーン」
今年の始めにリーディング公演に参加した劇団いぶきの本公演「水中家族」

テアトルの12月公演は引退公演ということで、3年生が頑張っていました。ぜひこれからも芝居を続けてほしい。
水中家族はリーディングで参加したことがあるので、台詞が頭に浮かびながら見ることができるという珍しい体験でした。地元に愛されている感じがすばらしく、そして演技、演出の丁寧さが印象的でしたね。


宙水槽はただいま休憩中です。
来年の始めの方からまた練習を開始したいですね。
あと、ここ々で書くのもなんですが、劇団員を募集しています。
来年からまたメンバーが少なくなって……。
まずは練習の見学とかからでもどうぞ、気軽にどうぞ。鹿児島で面白い芝居を作る仲間を捜してますよ!


では予定通りクロイツについて少しだけあとがきを、
ネタバレを含んでいます! ご観覧してない方は読まないでくださいな。
今回の芝居はいつか再演を目指しています。見れなかったと言う人は……まあ、4、5年後を楽しみにとっておいてくださいな。
では箇条書きで。


・犯罪王
この物語のタイトルにもなっています。
この話がどんな話だったか一言で表すと、「犯罪王クロイツの伝説……のはじまり」。ということになります。それはエピローグで分かったことでしょう。そう、この芝居は序章にしか過ぎないのです。
そこがワクワクしていいのではないかと思います。
ところで「犯罪王ポポネポ」というマンガがあります。影響を受けたマンガです。
ポポネポは監獄生まれ、最初の犯罪は脱獄というところまでは同じです。というか、そこのくだりがすごく気に入っていて使いました。リスペクトリスペクト。こちらの話はもっと哲学的な話です。興味がある人はどうぞ。ただし大人向けのマンガなので気をつけてください!

犯罪王は変装の達人、ということで全員で演じました。なんと今回6人1役という聞いたことのない配役になっています。演劇的で面白い演出だったのではないでしょうか。

ちなみにクロイツの名前は自分の好きなゲームの敵キャラ、逃亡王からとりました。
……が、確認してみたら逃亡王の名前はゲーリングで、クロイツは他のキャラだったという。なんて勘違い。
黒いヤツという名前の由来は後付けでしたね。

・名前の由来。

オセロと言う名前がお気に入り。シロか、クロかっていう白黒公演に恥じない名前かと。シクロロはシロクロのアナグラムです。
シェイクスピアのオセローもよんだけど、全く参考にできなかったなと思う今日この頃ですね。
てなわけで、後の名前はオセロを意識して命名しています。つまり
チェスメル→チェス
イゴール→囲碁
シャン・チック→シャンチー(インドのボードゲームです)
オーティ→王手→将棋
まあ、遊び心ですね。気付いた方はいたかしら?
パステル・エトピリカとシーソー・スピアランスは適当ですね~。エトピリカは仮でつけた名前がそのまま残り、パステルはオセロの反対の色の付いたイメージ。シーソーは裁判長のイメージでつけました。

・「剣はリンゴの皮を剥くためにある。」

このフレーズはどこか小説かマンガ……だったような。嘘を本当と信じている少女の話の一言でした。
好きなフレーズなので使おうと思っていました。
クロイツが白い剣を持っているのはこの台詞を入れるためなんですよね。
嘘が本当になるって面白いとおもって、テーマにしたところはあります。

・盗まれた時計塔の針

話のメインになってましたが、実は「名探偵コナン」の怪盗キッドの話にあったので、最後まで使わないつもりでした。……まあ、今となっては正解だったかなと思ってます。ちなみに剣と針のくだりはあと付け、小道具さんに頑張ってもらったところです

・ルパン

というか、カリオストロ。時計塔での会話とか、ところどころルパンっぽさがありました。バカモンとか、あなたの心……とか(笑)。
犯罪王の立ち位置をもっと怖い存在にしようというプロットもあったのですが(その時はエトピリカがクロイツによって殺されていたり……)
悪いヤツだけど憎めないぐらいが、お客さんも見ていて心地いいだろうと言う結果、ルパンを意識してみようという話に。
変装の達人と言うことで、シャンをミスリードに持っていきました。うん、あいつ怪しいですものね。
何人か引っかかった人がいたのでは?

・時計塔
時代は20世紀半ばとかになるんでしょうかね? シャーロックホームズとかアルセーヌルパンとかのヨーロッパのイメージ。
腕時計や懐中時計がはやり始め、時計塔の価値がなくなりはじめた時代です。昔は必要だったもの……それが不必要になるという寂しさ、そこにこもっている思い出とか、大事にしたい気持ちとかをこめてみました。
……でも北海道の時計塔のように、残ってもなんか残念な感じになることもあるみたいですが。
舞台装置はなんと6メートルの時計塔を立てました。でも他の建物に追い抜かれそうな感じが目指した空気感ですね。
ちなみに舞台リハのときに、他の建物が大きすぎて、見えなくなってしまったと言うことも、慌てて一つ小さくしたのです。
小さくしてあれか!? って大きさですけどね。

・鐘の音
はい、探しまくりました(選曲担当しているので)これが、なかなかいい音がない。外の音は雑音あるし、シンセで作ったヤツはやっぱり臨場感がない。
しまいには外国のサイトを調べ回り、やっと見つけた思い通りの効果音を1ドルで購入しました。そう、こういう小さいところで裏方は気をもむのですね。

・裁判
実はフライヤーを作ってる時点では裁判物にするつもりはありませんでした。裁判はカッコいいねってメモにはあるのですが。
実際の裁判とはだいぶ異なります。今の裁判は裁判員制度をとっていますので、お客さんに裁判員になってもらうってアイディアもありましたねー。裁判所に言って資料を集めたりしました。その際職員の方にはお世話になりました、ありがとうございました。
雰囲気は「逆転裁判」というゲームをもとにしています。……てか、イゴールのキャラは完全に逆転裁判の検事だったような……。まあ、いいや。かっこよかったし。てなわけで、興味のある方は是非やってみてください。おすすめのゲームです。

・チェスメルの恋
これは……なんというか、……誰かなんか言えよ。
自分が前に出たことのある劇団鳴かず飛ばずの芝居にでてくる刑事をモデルにしています。面白かったので使いました。てか、完全パクりました。すみません。
その刑事役の方がお客さんできていて、アンケートにもしっかり書いてましたね。どこかで見たことあるキャラが……っと。
……おもしろかったからよし!!
ちなみに流れていたのは「CCさくら」でした。もう世代が変わってしまった気もするけど。わかったかしら?

・選曲

今回の公演では基本的に「te'」というアーティトの曲を使わさせていただきました。(JASRAC申請手続き中)
ロックなインストバンド。カッコいいのでいつか使おうと狙っていましたね。
ちなみにこのバンドのすごいところは、曲名です。例えば、クロイツのエンディングテーマに使った曲は。
「敢えて、理解を望み縺れ尽く音声や文字の枠外での『約束』を」というアルバムの「天涯万里、必然を起こすは人に在り、偶然を成すは『天』に在り。」という曲です。長い。
全ての曲名が30文字、曲整理が大変でした。ぜひ興味がある方は聞いてください。

・白黒公演
第二回公演とかナンバリングをしなかったのは、いつまでやれるかわからないからというのと、毎回公演、新しい気持ちでやりたいって理由を込めています。
……それとTEAM NACSの公演の名前が、いつもそんな感じなのであこがれて名前を付けました。
今後も公演ごとにその雰囲気にあった名前を付けていきたいですね。



というわけで簡単なあとがきでした。
これからは写真をあげて白黒公演はおしまいにしたいと思います。

ではでは、みなさん、良いお年を、
演劇集団宇宙水槽でした!! また来年!


さてさて、次は何をしようかな。
代表、宮田晃志



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Posted by 宇宙水槽 at 22:57│Comments(0)公演情報
 
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