一つ目の話

2017年07月29日

さて、ヒトツ目の街盛り上げていこうぜ企画第3弾。
今回は、一つ目の話。語ってみましょう。



一つ目と言えば、連想するのはやはり「一つ目小僧」でしょう。でも、一つ目小僧って、どんな妖怪なのか、意外と知りませんよね。
そこで、Wikipediaで「一つ目小僧」を調べてみました。

「日本の妖怪で、ひたいの真ん中に目が一つだけある坊主頭の子供の姿をしている。」

「突然現れて脅かすという、妖怪の中でも比較的無害な部類に含まれる。特に悪さを働かない故か、絵として描かれる時も、多くの場合かわいらしい、もしくはユーモラスなデザインになる。」

あー、確かに!
おどろおどろしい日本の妖怪のなかでは、比較的かわいらしく、ひょうきんに描かれているイメージがあります。調べて出てくる昔話も、振り向いたら一つ目で気絶したとか、悪戯を注意したら一つ目だったので数日寝込んだとか、そういうちょっとマヌケなお話が多いようです。

肝試しにふさわしい、もう少しおどろおどろしい話はないのかしら…と調べてみたところ、ありました、ありました。

「関東地方では旧暦2月8日と12月8日の事八日の夜に箕借り婆と共に山里から出てくるという言い伝えがあり、目籠を軒先に掲げて追い払う行事をする。また地方によっては籠にヒイラギを刺すが、これは一つ目を突き刺す意味とされる。この事八日はかつては物忌として仕事をせず、家に籠もっている地方が多かったが、この祭事の家籠もりがいつしか、化け物が現れるから家に籠もると解釈されるようになり、その化け物が一つ目小僧や箕借り婆だという説もある。」

つまり、化け物が来るから魔除けを飾ろう、外に出てはいけないよ…ということですよね? 見つかったらどうなっちゃうんでしょうか? うーん、気になります。


ちなみに落語にも、一つ目の人々(子供も含む)の語りは登場します。
『一眼国(いちがんこく)』の演目では、江戸から120、130里ほど北の原っぱに一つ目の人を目撃したと聞いた香具師(見世物小屋の団長のこと)が、捕まえて見世物に出せば儲けになるぞと出発する、というものがあります(Wikipedia参照)。

あれ?
なんだか見覚えがあるような…?

そうです! フライヤーの裏面に書かれていたあらすじのような文章…あれは、「一眼国」をイメージしているのです。これが物語にどう関わってくるのか…それは、本番のお楽しみ、ということで。

今回の舞台は小学校。一つ目小僧とはなんだか結びつかないのでは…?と、思われるかもしれませんが、ご安心を。懐かしくて優しくて悲しくて、どこか奇妙で不気味、そんな宇宙水槽の世界をお楽しみいただけると思います。



6年目のすいそうは、ワクワクと挑戦でいっぱい。今までの活動でつながったあんな人やこんな人、やってみたかったあんなことや、まだやったことのないこんなこと…両手両足いっぱいに使って、新しいことやってみたい!

そんなすいそうの、今回の公演はなんと、夏にぴったりのホラーテイスト。
子どもの頃の、ずっと昔の記憶って、なんだがぼんやりと曖昧で、どこか奇妙で、夢だったかもしれない…と思うこと、ありませんか?今回はそんな、なんだがぼんやりと曖昧で、どこか奇妙で、夢だったかもしれない、子どもの頃の思い出のおはなしです。ぜひぜひ、劇場に足をお運びくださいませ。
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Posted by 宇宙水槽 at 01:30│Comments(0)
 
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